フィンガーテスト(入江FT)での実践東洋医学を目指す鍼灸師のウェブサイト

FT判断の部位認識的使用

FT判断の部位認識的使用

塾生の先生方にFTの使用状況を尋ねると

入江式の治療システムは使用していない

刺入部位を探るために無造作に

例えば背部であれば背部の範囲内でのみ

FT判断(stかsmのどちらかの判断)のみで使っている

という返答をよく聞きます。
最初からシステムにのせる事が出来る先生は独立しているか全てを任されて自由なやり方が可能な先生が多いですね。

あとは、そもそも入江式を取り入れている治療院に勤務している。



私も基礎科生の時はすぐに入江式システムを実践にのせることができない職場環境であったため同様のFT判断中心の方法でFTを使っていました。

これによって回数を繰り返すとFT判断としての能力は本当によく身に付きます。

いつか入江式システムに載せるための第一歩と信じて実践していました。

但し、このやり方をしていく上でうまくいかなくて苦しくなり一度FT判断のみでの方法にためらいを感じて脱落しかけた期間がありました。

実際に皆様も継続された経験のある先生方にはわかると思いますがこのやり方はしっかりとした分類枠を作らないと混乱するのです。

例えば、
問いかけの設定を

腰背部全体の範囲内での鍼治療が必要な悪い部分はどこか?

としてテスターを振る。

この時に頭の片隅で例えば
あ、大椎だ
ここは命門だ
などと思いながらFTしてしまうと

stの反応が一振り出てしまう

といったことがあります。

例えで言うと
大椎に鍼が必要か?
ではなくて一瞬意識にあがってしまう
大椎がどこにあるか?
という意識にFTが反応してしまうのです。

各部位の認識結果としてFTが反応してしまうのであります。


以下は、私なりの独自の解決方法です。


部位認識のFTの時はテスターをそのまま振り続けていれば
二回目以降はstにならない。


二回目以降の振りは一回目の本能的に出てしまう「どこ?」という気持ちよりもその部位自体の状態への意識を問いかけとして持ちやすいためであると思われます。

だから、二回目以降stになるようであれば鍼治療に必要な部位としての認識でよいとの結論に至りました。

数値化の導入がきっかけでこの解決策を得る事が出来ました。

これらは塾の総意の方法ではないようですが
この非常に(めんどくさい)細かい認識手順の幅を自分なりに追求してFTを使用し続けていくことで

FT精度の向上に繋がるとともに入江式治療システムの実践への耐性を獲得する基本を得る事ができたように私は思っています。

a:2650 t:1 y:0

コメント


認証コード2033

コメントは管理者の承認後に表示されます。

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional